若手俳優オタクが30超えて

観劇オタクの若づくりおばさん奮闘記

茶の間ちゃんウォーズ⑵

茶の間ちゃん、それは推しの舞台を大して観に来るわけでもないのに接触イベントには躍起になる。茶の間ちゃん、イケメンなら結局のところ誰でも良くて、自分が認知されるためなら友達のことなんてどうでもいい。

これは、友人がそんな茶の間ちゃんとは露とも知らず、5年間彼女を友達として大切にしてしまった、情けない30女の実話である。

 

ポエ美との関係が拗れ始めたのはいつだったかなぁ。彼女の様子が陰湿になり始めたのは、私が推しくんにはっきり認知され始めた頃からでしょうか。

ポエ美と付き合い始めて3年目くらいに私にも推しと呼べる俳優さんができました。推しくんのことはその前から少しずつ気になってはいたのですが、まだそれほど出演作も多くない時期で、彼が所属する劇団の公演があると言うじゃないですか。そこにポエ美の推しさんも出るので、ポエ美が公演に誘ってくれたんです。そのこと自体は、ポエ美にめちゃくちゃ感謝してます。その後訣別するまで、言葉にして何度も伝えました。

で、その公演で私は推しくんに本格的に惚れました。顔も体型も私が思う理想だし、何より動ける俳優さんが好きな私は彼の身体能力の高さに心酔しました。そこからは一気に沼です。初めはどういうふうに応援してれば推しと言うのかもわからなかったけど、とにかく応援したい、だから公演に通って、お手紙書いて、プレゼント選んで。推しくんに初めてスタンド花を贈って、その後のイベントで名前を名乗ったとき、ああ!若づくりおばさん!手紙読みました!って満面の笑顔で言われたときのこと、今でも忘れられないです。それから、お花が贈れる公演のたびスタンド花出して、プレゼントやお手紙を持って通って、認知されるのにそれほど時間はかかりませんでした。

私はそういう経験が初めてでほんとに嬉しかったので、ポエ美に報告してました。ポエ美が同担だったらそんなことはしないけど、そもそも他担だし、他担のファンと推しさんの交流とか聞いてて楽しいし、それが友達ならなおさら。自分がそういう感覚なので、励まし励まされあい、推す、という行為を頑張っていこうという気持ちで。

でもポエ美は私に張り合うんだなぁ。今思えば、いちいち張り合うんですよ。例えば、私の推しくんが出ていた公演に一緒に行ったときのこと。そのときはかなり前の良席を彼女が当ててくれて、私が連れて行ってもらった形で、これも何回も何回もお礼を言いました。その前に私が刀が擬人化した超人気公演を自力で当てて、しかも彼女にお祝いごとがあったからチケットプレゼントってことをやったばかりだったからトントンだったと思うけど。もちろん、私は自分のチケット代払いました。

話を戻すと、推しくんは認知して以来、カテコで私を見つけるとちょっと微笑んでくれます。これはたぶん色んな人が目が合ったー!っていう現象なので、まぁもう思い込みだと思ってくれてていいいんですが、最後の最後で見つけたら役ではない顔で微笑んでくれるのが最高に嬉しいです。その日はかなり前の席だったんですが、そのやり取りがなくて。そういうこと毎回あるわけじゃないけど、やっぱりあると嬉しくて、ないと勝手に寂しくなったりするんで、帰り道私はポツッと呟いちゃって。

「今日、推しくん、私が来たことに気づいたなかなぁ…?」

そしたら彼女の返答、何だったと思いますか?

「私に気づいてたから、若づくりおばさんにも気づいてるよ!」

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なぜ、他人の推しに認知されていると自分に自信が持てるの…?もう全然わからん、っていよいよ思った瞬間でした。励ましてくれてるんだと思う、いい子なんだと思う。そんなこと言うなら初めからめんどくさいこと言ったりするなよって意見は呼んでねぇからブラウザバック推奨。え、待って待って、あなたいつも自分が推しに認知されてるか自信ないって言ってましたよね、私その度に大丈夫だよ!って励ましてきて、たぶん認知されてないって横から見てて知ってたけど、それでも大丈夫だよ、頑張ろうよって励ましてたよ。それなのに、私の推しくんがこの若づくりおばさんではなく、他ならぬ自分を認知しているとなぜ思うの…?

じゃあポエ美が何て言えば満足だったんですか、そんな自分の予想する回答が得られるのが人間関係じゃないでしょ30にもなってそんなこともわかんないのかって言われたら、ハイそうですねって話だけど、そうじゃない。少なくとも、私なら他担の友達にそういうことは言わないって話。

これはもしかして張り合われてんのか、ていうかポエ美はイケメンなら誰でもいいんじゃないのか?⑴で披露したエピソードに重なって、ポエ美茶の間ちゃん説は私の中で膨らんだのであります。

たぶん、私が推しくんに認知されて幸せそうだったのが、羨ましかったんだろうなぁ。若づくりおばさんは、あんまりその羨ましいっていうのが最後までわかんなかったです。だって何度も言うけど、他担さんの話でしょ。そもそも推しが違うんだから羨ましいとか何とかもないじゃないですか。友達が努力してそれに見合う結果受け取ってたら普通に嬉しくないですか。そこに努力してない自分が張り合うとか私だったらしない、というシンプルな感覚です。